ラブレター


■監督 :クァク・ジェヨン

■出演 :ソン・イェジン、チョ・スンウ、チョ・インソン、イ・ギウ

■公開日 :2003/01/30(韓国)


■あらすじ

30年という時間を超えた、母と娘の同じようでまったく違うラブストーリーである。
大学の演劇部の先輩であるサンミンが好きなジヘは友達のスギョンもサンミンが好きである事を知り、自分の感情を押し殺す。そして、スギョンの代わりにサンミンにラブレターを書き、これがきっかけでスギョンはサンミンと付き合うことになる。その様子を残念な気持ちで見守ることしかできないジヘ。
父親を幼い時に亡くしているジヘは、旅行中の母親ジュヒのことを思いながら、屋根裏部屋の掃除をしていると母親の秘密の箱を見つける。その箱の中に入っていた日記帳から30年前に母親が経験した胸の痛む恋に出会う。
30年前に療養の為に向かった祖父の住んでいる村でジュンハに出会う。幽霊の出ると言われる家で二人はちょっとしたハプニングを起こし、それがきっかけでお互いに好感を持ち始めるが、ハプニングのことを知ったジュヒの祖父は腹を立て、そのことで二人は別れの挨拶すら出来ないまま別れることになる。休み期間も終わり、学校へと戻ったジュンハは友達のテスよりラブレターの代筆を頼まれるが、その相手がジュヒであることにびっくりしながらも友達には何も言わず、代筆をする。
テスを通じてジュヒに再会したジュンハは、ジュヒとの恋を育み、そして、後になってその事を知ったテスもジュンハとの友情のために二人の恋を認め、見守ることにする。しかし、テスとジュヒの両親にその事が知られると、ジュヒとジュンハは別れさせられることとなる。
母親の苦い恋の詰まった日記を見たジヘは自分の現状とかなり似ている事でその話にますます引き込まれていく。

■みどころ

ソン・イェジンはここではサンミンに片想いをする現在のジヘと30年前にジュンハとの心痛む恋をした母親ジュヒの二役を演じている。ハツラツとしながらも好きな人の前では限りなく消極的なジヘと限りなく女性的だが好きな人の前では情熱的なジュヒという、相反するキャラクターを完璧に演じ分けた。この映画を通じてソン・イェジンは悲しい恋の涙を流しながらも情熱的にアプローチしていく明るいキャラクターで男性ファンに初恋のイメージを代表する象徴となった。